焚き火の楽しみ方 第4回 火をおこす道具

北欧の暮らしとアウトドア

2023.2.11

「北欧の暮らしとアウトドア」


豊かな自然に囲まれた北欧の国々では、暮らしとアウトドアがよりシームレスにつながっているようです。


北欧を中心とした世界各国のアウトドアブランドを取り扱うUPIが、自然の美しさ、そして厳しさによって培われた北欧のアウトドアカルチャーを、アクティビティやブランドといった様々な側面からご紹介します。


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今回のテーマは「焚き火」。日本でも近年のアウトドア・キャンプ人気によって、焚き火を楽しむ方が増えたのではないでしょうか。北欧ならではの焚き火の楽しみ方を4回にわたってご紹介します。


第1回:北欧の焚き火


第2回:スカンジナビアンアウトドアクッキング


第3回:煮出して楽しむフィールドコーヒー


第4回:火をおこす道具


これまでの記事はこちら


第4回 火をおこす道具


焚き火を楽しむためには、燃料の薪と着火のための道具が必要です。ライターやマッチを使ったり、市販の着火剤を用意すれば誰でも簡単に火をおこせますが、薪を自分で割って、削って自然の着火剤を作るのも焚き火の楽しみ方の一つ。


今回は1本のナイフで焚き火をおこす方法をご紹介します。


焚き火にぴったりなアウトドアナイフ



刃の形状やサイズなどアウトドアナイフには様々な種類があります。その中には焚き火を楽しむのにぴったりな火おこしに適したモデルがあるのをご存じでしょうか。火おこしに必要なナイフに適したモデルの条件は大きく2つ。


・小割りの薪を作るのに適した、頑丈なブレードを備えていること


・着火のための火花をおこすためにファイヤースターターを使用できること


この2つの要素を備えていれば、ナイフ1本で焚き火の準備をすることができます。


モーラナイフ / カンスボル サバイバルキット


北欧スウェーデンのモーラナイフによるオールラウンドタイプのアウトドアナイフ。軽量で女性にも扱いやすいモデルです。ブレードの根本が厚く、先端が薄くなっているのが特徴的で、薪割りのようなタフな作業から、料理などの細かい作業まで対応するマルチな用途に対応するオールラウンドナイフです。ファイヤースターターが付属しており、ナイフを使った火おこしも可能です。


¥7,920(税込)


ナイフを使った着火までの流れ


薪を用意する



薪には大きく分けて「針葉樹」と「広葉樹」の2種類があります。針葉樹は葉の形が細く尖った針のような形をしている樹木で、マツやヒノキ、スギなどが代表的です。火がつきやすい一方で、よく燃えるので燃え尽きるまでの時間が短いのが特徴です。広葉樹は葉っぱが大きく広がっている樹木のことで、ナラやカシ、クヌギなどがポピュラーです。硬く密になっているので、火がつきにくいですが、一度燃焼をはじめると長時間燃えてくれるという特徴があります。


アウトドアナイフを使って火をおこしを行う際には、細かく割ったり削ったりしやすい針葉樹がおすすめです。


薪を小割りにする(バトニング)



薪が太い場合は、ナイフの背をたたいて薪を割るバトニングを行って小割りの薪を準備します。利き手にもったもう1本の薪(バトン)で、ナイフの背中を叩いて薪を割っていきます。細かい薪を用意することで、着火がグッとスムーズになります。



火口(ほくち)を作る



小割りの薪ができたら、今度はそれを細かく削ってフェザースティックを作ります。薪を鳥の羽のように薄く削ることで、ファイヤースターターの火花でも燃え上がる火口を用意することができます。


着火する



ナイフで火を起こす場合は、ブレードの背中側のざらざらした部分をファイヤースターター(メタルマッチ)に擦り付けて火花を散らします。この火花を先に作ったフェザースティックに当てることで火が上がります。フェザースティックに火がついたら、薪に炎をうつしましょう。



ライターやマッチを使った火おこしも便利ですが、薪を自分で加工するところからはじめると焚き火の世界がさらに広がります。ぜひ試してみてください。


※ナイフの扱いは慎重に


ナイフは刃物ですので、誤った扱い方をするとご自身や周りの人を傷つけてしまう恐れがあります。ナイフを扱う際は周囲に人がいないかを確認しましょう。また、ご自身を傷つけないために、ナイフのブレードが動く方向の先に手や指、脚が入らないようにもご注意ください。


UPIではナイフの安全な使い方を楽しく学べるワークショップを毎月開催しています。初めてアウトドアナイフを扱う方、火おこしの詳しい方法を学びたい方におすすめの講座も用意しています。


現在募集中のワークショップこちら


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UPIのアドバイザーでもあるアウトドアライフアドバイザー・寒川一さんと、北欧ソト料理家・寒川せつこさんの著書『「サボる」防災で、生きる』では、UPIのおすすめ製品を暮らしのなかで生かしている様子をご紹介しています。楽しく備える暮らしのテクニックもたっぷりとごらんください。



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アウトドアライフアドバイザー寒川一・北欧ソト料理家 寒川せつこ著

定価:1650円(本体1500円+税10%) 四六判/128ページ

 


 



 


 


 


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アウトドアの道具を販売するだけでなく、ブランドを取り巻く自然環境や文化・歴史によって育まれたアウトドアに関する深い洞察と知恵をお届けすることを大切にしています。

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