【コンパクトにして家事をしやすく】リノベーションで実現した理想のキッチン(3)
2023.2.27
悪条件の多いキッチンで奮闘した経験を経て、リノベーションで理想のキッチンを実現した人たちをご紹介しています。これまでの記事では築18年の中古マンションや戸建ての施工例をご紹介しました。今回お届けするのは、築50年の戸建てをリノベーションした香坂さんのキッチン。忙しい毎日の家事をラクにするアイデアを取り入れているそうです。
この記事は、Come home! vol.69より抜粋しています。
動線が短くなるように
キッチンをコンパクトにまとめて
個室にしたことで
今では家事や食事の時間が
とても充実しています
〈香坂朋実さん〉
3人の子を育てながら働く私は、いかにスムーズに家事ができるかが日々の命題。だから今回のリノベーションでは、家事のしやすい工夫を随所にちりばめました。たとえばキッチンをコの字形にしたこと。

キッチンは「ツールボックス」のステンレスの天板に木材を組み合わせて造作。モルタルの壁面もお気に入り。

キッチン上部も吊り戸ではなくオープン棚を造作。食器用と決めていたから、1段の高さも低めに設計しました。
収納は扉をつけないことで
片づけやすく

最低限の動きで家事できるよう、造作カウンターの下にお茶碗などを置ける棚を造作。 盛りつけまでここで完結するんです。

キッチン下には鍋や調理道具、調味料などを。出したりしまったりもラク。
キッチンカウンターの内側には棚を造作し、使用頻度の高い器やカトラリーはここに。料理ができたらくるりと振り返って盛りつけてと流れるように作業できます。また、収納は扉をつけずにオープンに。オープン収納は取り出しやすさのほか片づけの意識改革もしてくれていて。見えるからこそ、ステンレスと木で造作した美しいキッチンをキープしなきゃって、ズボラな私でも小まめに片づける習慣がつくれているんです。
玄関そばだからあえてキッチンを個室に

キッチンを適度に隠せるよう仕切り壁を。内窓を設けたので開放感もあり、デザイン性も気に入っています。
家電や食材はパントリーにまとめて

収納物によって棚の高さを替えられます。電子レンジや冷蔵庫もパントリー内に置けるように設計しました。
子どもたちはテーブルに集まって
宿題やお絵かき

料理しているときも、振り返ればお絵かきしたり勉強したりしている子どもとコミュニケーションがとれます。
コの字の中にスツールを置き、私は料理をするのもごはんを食べるのもここが定位置。 子どもたちは私が家事をしている間にカウンターテーブルで勉強したりお絵かきしたり。 家事をしながら家族との時間がとれるこのキッチンのおかげで、暮らしを楽しむ心の余裕が生まれています。
設計/ THE OFFICE
和歌山県和歌山市小野町 3-43 西本ビル 2F
http://theoffice343.com/
※次回「リノベーションで実現した理想のキッチン(4)」は3月1日(水)11時〜公開予定です。
→前回までの記事(1)(2)はこちら。
→「キッチン」に関するそのほかの記事はこちら。
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