今の住まいで9軒目!物件マニアが見つけた1LDKマンション【ひとり暮らし女子の部屋】
2023.3.3
SNSの普及やコロナ禍をきっかけに、家のあり方が見直されるようになった今、盛り上がりをみせているのが、ひとり暮らしの住まいです。「狭くて部屋数も少ないから、インテリアを楽しむ余裕がなさそう」、「長く住まないので、家のことにお金や手間をかけにくいのでは」と思いがちですが、それは古い先入観。SNSを使いこなす若い世代にとって部屋は個性の表現の場なので、服と同じくらい家具にもお金を惜しまないし、内装が可愛いなら古さが際立つ家だって問題なく住めます。また、家ですごす時間がふえたことで、駅からの距離や築年数よりも、居心地のよさを優先して住まいを選ぶ人もふえました。そう、ひとり暮らしの人たちが住まいに求めるものが、変わりつつあるのです。そこで、”ひとり暮らし”にスポットを当て、今どき女子の3軒の住まいをご紹介します。一人目は明るい住まいで愛犬と暮らす吉田さん(前編)です。
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39.56㎡の1LDKの賃貸マンション。南向きで日中は明るく、暖か。
上京して今の住まいはなんと9軒目!「物件マニアなんです」
都会の人気エリアに建つ賃貸マンションに暮らす吉田さん。南向きの角部屋で明るく、高層階に位置していて視界を遮るような建物が近くにないので、見晴らしのよさも抜群です。勤務先まで歩いて約5分という場所なので、通勤もラクだそう。
「ここに暮らしてまだ1年も経っていないんです」と、吉田さん。それまで暮らしていた住まいは32㎡と狭く、収納スペースが少なかったことにも不満を感じていたそう。以前から目をつけていたという今の家に偶然空きが出たことを知り、引っ越しを決めました。
実は、今の住まいで9軒目。同じエリア内で引っ越しを繰り返してきたんだそう。「物件を探すことが好きで、日ごろからよくリサーチしていて。家情報を見るだけで、どのマンションか分かるようになったほどです(笑)」。
玄関は収納力のあるシューズボックスのおかげですっきり!

玄関ドアを開けると、漫画家・松本大洋さんのアートがお出迎え。

シューズボックスはひとり暮らしには十分な容量。おかげで、玄関は常にすっきりをキープできています。
ヴィンテージアイテムにDIYがバランスよくなじむ空間
吉田さん宅の魅力は、さまざまなヴィンテージアイテムがバランスなじむインテリア。「天童木工」のチェアやオールドラグ、英国のデスクなど、異なる国・テイストのものが自然となじみ、味わい深い空間へと演出してくれています。「新品だから、古いものだからというこだわりはあまりないんです。気に入ったものを買うようにしています」と話す通り、各コーナーには型にはまらない個性的なディスプレイが見受けられます。また、手先の器用さを生かしてDIYされたもの多数。テレビの下の台や雑貨や本を並べた飾り棚など、シンプルながら計算された絶妙なサイズ感がお見事です。

テレビの下に配置された木の台は手作り。フローリング材として用いられる板を壁にぴったりサイズでカットし、ネジや接着剤を使わずコ型に組み立てているだけ。「すき間なく組み立てているので、不思議なくらいグラつかないんです」

ヤフオクで購入したという古い収納家具は、いちばんのお気に入り。左は5000円、右は8000円。

廊下に置いた飾り棚もDIY。「狭いスペースに置ける飾り棚をネットで探したけど、なかなかぴったりなものが見つからなくて作ることにしました」。趣味のカメラやサングラスなどのコレクションをディスプレイ。

シューズボックスの下には、あまり使わないものをかごに分けて収納。キャスターつきの板に載せているので、出し入れがスムーズ。
ヴィンテージラグが映える寝室

寝室のベッドはわんちゃんも上がれるように、低い高さのものをセレクト。

寝室の入り口はドアを外してのれんを下げています。「以前の家に住んでいたときに買ったものの、使い道がなかったんですが、ようやくぴったりな場所を見つけました」
後編は3月4日(土)11時に公開予定
photo by/中村 寛史
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