1R・築39年の賃貸リノベーション。エディトリアルデザイナーが暮らすポップな部屋
2023.3.7
SNSの普及やコロナ禍をきっかけに、家のあり方が見直されるようになった今、盛り上がりをみせているのが、ひとり暮らしの住まいです。「狭くて部屋数も少ないから、インテリアを楽しむ余裕がなさそう」、「長く住まないので、家のことにお金や手間をかけにくいのでは」と思いがちですが、それは古い先入観。SNSを使いこなす若い世代にとって部屋は個性の表現の場なので、服と同じくらい家具にもお金を惜しまないし、内装が可愛いなら古さが際立つ家だって問題なく住めます。また、家ですごす時間がふえたことで、駅からの距離や築年数よりも、居心地のよさを優先して住まいを選ぶ人もふえました。そう、ひとり暮らしの人たちが住まいに求めるものが、変わりつつあるのです。そこで、”ひとり暮らし”にスポットを当て、今どき女子の3軒の住まいをご紹介します。3人目はリノベーション住宅に暮らすTさん(前編)です。
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Tさんの住まいは築39年の鉄筋コンクリート造のマンションの一室。1R・32.73㎡。
海外住宅のようなカッコよくリノベーションされた住まい
コンクリート打ちっぱなしの壁にあたたかみを感じる無垢の床、シンプルでスタイリッシュなキッチン——。カッコよさとぬくもりを感じるこちらのリノベーション住宅はTさんの住まいです。「海外住宅でよく見かける大きな本棚に憧れていて。この家は理想そのものでした」という言葉とおり、壁一面に設けられた大きな本棚が存在感を放っています。
Tさんがここに暮らすようになったのは2年ほど前。それまで暮らしていた住まいは狭くて暗い約7畳のワンルームでした。仕事が忙しかったため、「家は寝られたらよし」と広さや明るさなどは特に気にせず選んだとか。けれど、コロナを機に在宅ワークが中心になると、ストレスを感じるようになったそうです。「日当たりが悪くて、昼か夜かもわからない生活で…。気持ちが沈みがちになったんです」。そこで、新たな住まいを探すことにしました。
玄関はすっきりとしたシンプルな造り

玄関はコンパクトですが、可動式の棚が設けられているので、足元はすっきり。キッチングッズが収納されたステンレスの棚は土間の一角に配置。
おしゃれで実用度の高いキッチン

玄関入った正面にキッチンが。ひとり暮らしには十分な広さで、流し台の左側には収納もあります。「IHコンロは鍋が汚れにくく、お手入れもラクで気に入っています」
サニタリーやトイレにも個性があります

手洗い場は収納が少ないため、オープンシェルフをプラス。右の扉の先にはトレイがあります。

トイレはほどよい広さで、壁面に飾り棚があるのもうれしい点。
賃貸だから気軽に暮らせます
当時暮らしていたエリアに絞り、物件を探していたとき、たまたま見つけたのが今の家でした。「日当たりがよく、広さも充分。そして、リノベーション住宅に賃貸で暮らせるというのにも心ひかれました」。
現在は在宅ワークのため、平日は1日じゅう家にいることが多いとか。裁量労働制のため、朝はゆったりと目覚め、朝食を食べながらメールチェックし、少しずつ仕事モードに切り替わります。家で仕事をするときに難しいのが、オンオフの切り替え。そこでTさんは仕事に集中しやすいよう、テーブルを2台用意。1つは食事したり、リラックスしたりするとき用、もう1つは仕事用です。おかげで、メリハリのある暮らしができているそうです。
Tさんが暮らすのは「REISM」の賃貸リノベーション住宅
「REISM」とは東京23区に特化したリノベーション賃貸住宅ブランドのこと。都会派のアメリカンスタイルやシャビーシック、和モダンなど、世界各国のライフスタイルをモチーフにしたお部屋がラインナップ。無垢材やタイル、塗り壁など、本物の素材にこだわっています。

Tさんが座っている場所が仕事用のデスク。手前のローテーブルはプライベート時間に使うテーブル。
後編は3月8日(水)11時に公開予定
photo by/中村 寛史
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