壁一面の本棚は海外住宅のよう。「HAY」のテーブルも似合うリノベ賃貸ルーム
2023.3.8
SNSの普及やコロナ禍をきっかけに、家のあり方が見直されるようになった今、盛り上がりをみせているのが、ひとり暮らしの住まいです。「狭くて部屋数も少ないから、インテリアを楽しむ余裕がなさそう」、「長く住まないので、家のことにお金や手間をかけにくいのでは」と思いがちですが、それは古い先入観。SNSを使いこなす若い世代にとって部屋は個性の表現の場なので、服と同じくらい家具にもお金を惜しまないし、内装が可愛いなら古さが際立つ家だって問題なく住めます。また、家ですごす時間がふえたことで、駅からの距離や築年数よりも、居心地のよさを優先して住まいを選ぶ人もふえました。そう、ひとり暮らしの人たちが住まいに求めるものが、変わりつつあるのです。そこで、”ひとり暮らし”にスポットを当て、今どき女子の3軒の住まいをご紹介します。3人目はリノベーション住宅に暮らすTさん(後編)です。
特集【ひとり暮らし女子の部屋】のその他の記事はこちらより
Tさんの前編の記事はこちら

天井まで広がる圧巻の本棚が特徴のREISMの「Hondana」シリーズ。キッチンの換気扇からつながるダクトもあえて露出させてカッコよさを演出。
絵になる本棚は実用面も◎
色があるものが好きというTさん。部屋にはいろいろなカラーの雑貨がバランスよく混ざり合い、明るくてポップな雰囲気をつくりだしています。特に、家選びの決め手にもなったという本棚には、器、オブジェ、植物、アクセサリーなどさまざまなアイテムが並び、Tさんの個性が上手に表現されています。中でも多くを占めるのが本。エディトリアルデザイナーという職業柄、数多くの雑誌や書籍が収納されています。見た目にもよく、オープン収納なので読みたいときにすぐに手に取れるという実用的なよさにも満足しているそう。

「平安伸銅工業」のDRAW A LINEは突っ張り棒のようにしてつっぱっているだけなので、天井や床を傷つけず、賃貸住まいにはありがたい。

ボディケア用品や、コレクションしているキャンドルの置き場に。

「HAY」のローテーブルDLMにはベッドで読む本やボディケアグッズが。

本棚は食器置き場も兼ねています。「イッタラ」や「ARABIA」の北欧の器のほか、中川直人さんの器や実家からもってきたという丼などが。
桜の木が目の前に広がる贅沢な景色
オフの日は、本を読んだり、アクセサリーを作ったりしてすごすというTさん。友人や実家の家族を招いて、ワイワイすごすこともあるそうです。「前の家は人を呼べるほど広くなかったから、人を招待できるようになったうれしくて」。ベランダから見えるお寺には桜の木が植えられていて、春になると満開のピンクの花が目の前に広がるそう。部屋にいながら誰かとお花見を楽しむ、そんな喜びもこの家のおかげで実現できました。

ベランダの先にあるお寺からはお経が聞こえるそう。そんな風情あふれる土地柄もTさんのお気に入り。

備え付けのピクチャーレールに掛けているのは、カール・ラガーフェルドの展示会で手に入れた写真。
photo by/中村 寛史
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