バジルの育て方|プランターで種まきから始める!室内栽培のコツも
2023.5.24
これまで5回にわたってタキイ種苗の家庭菜園ブランドUETEさんに、プランター栽培についてアドバイスをしてもらいました。
実は、UETEさんは、6月10日・11日開催「私のカントリーフェスタ 2023 横浜大さん橋」に参加してくれます。
種まき体験などのワークショップを予定。
また、UETEブランドのアイテムを実際に手にとってご覧いただけます。
横浜大さん橋ホールでお目にかかりましょう。
それでは、最後のレッスンがスタートです。
本日のテーマは、バジルです。
バジルの育て方
プランターで種まきから始める!室内栽培のコツも
バジルの育て方を初心者さんにもわかりやすく解説します。
バジルをプランターで栽培するには種まきから収穫まで7つのステップを押さえましょう。
注意すべき病気や害虫、室内栽培のコツも。
バジルの育て方の参考になりますように。ぜひご覧ください!
バジルってどんな野菜
バジルは和名で「メボウキ」と呼ばれるシソ科の一年草。
トマトによく合い、イタリア料理やフランス料理には欠かせないハーブとして親しまれています。
花穂や若葉が肉料理や魚料理、サラダなどに利用されます。
・バジルはとても育てやすい
バジルはプランターで簡単に栽培できるので、マンションのベランダなど省スペースでも栽培できるハーブです。
種まき後、適切な生育環境で育てられれば2ヶ月程度で収穫へ。
さらに、切り戻し剪定をすれば何度も収穫が楽しめます。
・代表品種は「スイートバジル」
バジルには様々な種類があります。代表格は「スイートバジル」。
バジルと言えば「スイートバジル」が定番の品種で、よく栽培されています。
寒さには弱いですが、基本的に丈夫で育てやすく株全体から高貴な甘い香りがするのが特徴です。
その他、柑橘系の味わいが広がる「レモンバジル」、
濃パープルの葉色が寄せ植えのアクセントになる「ダークオパール」、
シナモンのような香りが特徴の「シナモンバジル」などバジルにはたくさんの種類があります。
バジルを育てる環境や時期
・バジルの種まきは春~夏がおすすめ
バジルの種まきは春~夏、特に4~6月は気温が安定しているのでバジルの家庭菜園におすすめの季節です。
逆に、寒い時期はバジルは育たないので注意しましょう。
・バジルの栽培カレンダー
・日当たりと風通しのよい環境を好む
バジルを上手に育てるための栽培ポイントは4つあります。
1. 日当たりの良い場所で育てる
バジルは太陽の直射日光にあたらないとひょろひょろとしたモヤシのようになってしまうので、
日当たりの良い所で育てます。
2. 温度は10度以上
バジルの原産地はインド・熱帯アジアのため温暖な気候を好みます。
種を発芽させるためには20度以上の温度が必要。
また、その後の生育には最低10度以上の温度が必要な野菜です。
3. 水やりは表面の土が乾いたら
水を切らさないように管理します。
土の表面が乾いたら鉢底から水がでるくらいしっかりと水やりをします。
4. 風通しの良い場所を好む
風通しが悪いと病気の原因に。風通しの良い場所で育ててあげましょう。
バジルのプランター栽培に必要なもの
・バジルの種
・プランター
・培養土(10L)
・肥料
・ジョウロ
バジルの育て方|7つのステップ
バジルの育て方を7つのステップにまとめました。
家庭菜園ブランド「UETE」の定番商品「バジル スターターセット」を使って、バジルの育て方をご紹介します。

① 土づくり
まずは、UETEの培養土「UETE SOIL PACK」を使って土づくりに取りかかりましょう。
家庭菜園で重要なポイントのひとつに、育てる野菜と土との相性があります。
UETEのオリジナルアイテムのUETE SOIL PACKは、軽量で野菜が健全に根を張り成長するように、野菜が喜ぶ良質な栄養源をオリジナルブレンドした培養土。
お届け時はさらさらと乾燥した状態になっていますが、使用前に水を含ませることで効果を発揮します。
使い方はカンタン。
2袋分(計10L)のUETE SOIL PACKに対して500mlの水をたっぷりと含ませて、プランターの中で大胆にかき混ぜたらUETE流の土づくりの完成です。

② 種まき
土の用意が整ったら、バジルの種をまきましょう。
表面の土を平らにならした後、土に1cm程度の溝を指でつけます。
約1~2cm間隔になるように1粒ずつ種まきをします。これを「すじまき」と言います。
その他にも「点まき」という方法があり、種を等間隔に種まきすることを指します。
指先を使って2cm間隔をあけ、20ヵ所くぼみをつけましょう。
くぼみ1カ所につき1粒〜数粒ずつの種をまきます。
種まきの方法は「すじまき」、「点まき」どちらでもOKです。
種まき後は種に土を薄くかぶせ水やりをしましょう。
勢いよく水をあげてしまうと、まいた種が流れ出てしまうのでやさしく水をあげてくださいね。
種は5~10日で発芽します。
UETEのスターターセットをご利用の場合、このとき、肥料をあげる必要はありません。
UETE SOIL PACKに含まれている肥料成分が、効き目を発揮するからです。
③ 水やり
バジルを育てはじめたら、毎日土の状態をチェックしましょう。
表土が乾いたら水やりを。
プランターの底から溢れるくらいにたっぷりと水をあげます。
夕方以降に水やりをすると多湿になり、病気の原因になるので要注意。
ただし、真夏はすぐに表土が乾いてしまうので夕方に水やりしてもOKです。
夏場は毎日水やりをしましょう。
水やりのタイミングがわからなければ、水やりチェッカー「SUSTEE(サスティー)」が便利です。
④ 間引き
家庭菜園では種まきを経て芽がでてきたら、重なりあった株を取り除きます。
この作業を間引きと言います。
間引きをすると株同士の日当たりや風通しがよくなり、その後の良好な生育につながります。
バジルの間引きの場合、手で株を抜いてもよいですが、ハサミで株元を切るのがおすすめです。
種まきから1週間ほど経ち、本葉2〜3枚になったら株同士が2〜3cm間隔になるように間引きを。
次に本葉が5~6枚ほどになったら、今度は5~6cm間隔になるように再び間引きをします。
その後、葉が重なり合うようになったら2株ほどに厳選して育てます。
間引きした株は、ベビーリーフとしてサラダで食べられます。

⑤ 肥料(追肥)
間引き後は苗がぐらぐらしないように軽く土をよせて、苗が倒れないようにします。
土寄せ後に株元に、必要養分を追加で与える「追肥(ついひ)」をします。
その後も、2週間に1回のペースで追肥を繰り返してください。
肥料の量の目安は、UETEがお届けする肥料袋を追肥1回につき1袋です。
⑥ 収穫
バジルの本葉が大きく育ったら、草丈が15〜20cmに伸びた若葉から収穫しましょう。
収穫は、茎ごとハサミでカットします。
葉だけを収穫すると草丈がどんどん伸びてきて株に負担がかかってしまうので、茎ごと収穫するようにしてくださいね。
このとき茎と葉の間に付いている、葉や茎のつけ根から出てくる芽の部分である「わき芽」は必ず残すようにしてください。
こうすると収穫後も追肥によって葉が生長し、繰り返し収穫できます。
⑦ 摘心、切り戻し剪定、花の摘みとり
バジルを繰り返しおいしく育てるにあたって取り入れたいのは、摘心(摘芯)、切り戻し剪定、花の摘みとりという3つの作業。
それぞれの意味と方法を解説します。
・ 摘心(摘芯)
摘心とは、茎の先端を切ることを言います。
摘心をすると摘心をした部分のわき芽がのび、わき芽がのびると枝・葉の数も増えます。
これを繰り返すことで収穫量を増やせます。
バジルの場合、草丈が約20cm(本葉4~6枚)頃に茎の頂点をハサミで切り取ります。
これが摘心です。
・切り戻し剪定と花の摘みとり
切り戻し剪定とは、伸びすぎた枝や茎を切り取って株を短くし、植物の形を整えることを言います。
7月後半から8月にかけて、生長したバジルは枝先に白~淡紅色の花をつけます。
バジルの場合、この花の咲く前、7月上旬頃に切り戻し剪定を行います。
バジルに花が咲くと、株は花から種をつけることにエネルギーを集中させてしまいます。
そうすると、肝心の葉が育ちづらくなって葉が固くなり香りの質が低下してしまうので、長くバジルの収穫を楽しむためには花芽が見えたら切り戻し剪定をするようにしましょう。
切り戻し剪定の量の目安は全体の3の1から半分程度。
思い切った剪定は抵抗があるかもしれませんが、バジルは生育旺盛なのでまたすぐおいしい葉をたくさん生やしてくれますよ。
摘みとった花は天ぷらなどにして食べられますよ。
剪定した葉っぱももちろん食べられます。
バジル栽培で注意すべき病気や害虫
バジル栽培で注意すべき病気や害虫について解説します。
・害虫
バジルの害虫には、アブラムシやハモグリバエ、ハダニ、ヨトウムシが挙げられます。
早めに見つけて捕殺するために、バジルの成長は日々見守ってあげてください。
被害が多い茎や葉は、思い切って切ってしまえば被害を最小限に食い止められるでしょう。
種をまいた後に虫が入ってこないように、早めに防虫ネットを被せてあげるのも効果的です。
・病気
バジルの病気は、主にべと病、灰色かび病があります。
日当たり・風通しが悪く、高温多湿になると病気が出やすくなるのでプランターの置き場所に配慮を。
・コンパニオンプランツ
バジルはトマト、ラディッシュ、ピーマンなどのコンパニオンプランツとして利用できる野菜でもあります。
コンパニオンプランツとは、お互いに助け合いながら成長していく植物のことで「共栄植物」「共存植物」とも呼ばれています。
バジルは独特の香りと自ら分泌する化学物質を利用して、一緒に育てている野菜に害虫を寄せ付けない効果を発揮します。
バジルの育て方に関するよくある質問
バジルの育て方に関するよくある質問を集めました。
Q1. バジルは室内(屋内)でも育てられる?
A. 完全に室内のみでの栽培では、大きく育てることが難しいです。
室内で育てる場合のバジル栽培のポイントは4つです。
1. 日当たり
日にあたらないとひょろひょろとしたモヤシのようになってしまうので、できるだけ日当たりの良いところで育てます。
2. 温度
バジルの原産地はインド・熱帯アジアの温暖な気候です。そのため生育には温度が必要です。
目安として、室内温度を10度以上に保つことが必要です。
寒すぎると枯れてしまうので注意しましょう。
3. 水やり
室内で育てる場合でも、水を切らさないように管理します。プランターの表面が乾いたら鉢底から水がでるくらいしっかりと水やりをします。
葉のしおれも水切れのサインです。
ただし、水のやりすぎは病気の原因になるので、水やりは朝にして夕方以降に水が残らないようにします。
4. 風通しの良さ
バジルは風通しが悪いと病気の原因になるので、日中はベランダなどの屋外に出してあげましょう。
なお、バジルは寒さに弱い植物なので屋外栽培の場合は冬場のうちに枯れてしまいます。
もし室内栽培で上記の4つのポイントをクリアできれば、屋外栽培と違って冬越しが期待できるでしょう。
Q2. バジルは水耕栽培でも育てられる?
A. 少し葉を収穫する程度であれば、可能です。
ただし、Q1の室内栽培のポイントに加えて、こまめに清潔な水に交換しないと病気の原因になるのでご注意を。
Q3. バジルは挿し木で増やせる?
A. バジルは挿し木でも増やせます。
挿し木とは、先端を含めた株の一部を切りとり、発根させて増やす方法のことを指します。
バジルの場合、株の切り口を斜めに切っておき、茎の上の葉を2、3枚ほど残して下の葉を全て取りのぞきましょう。
そして湿らせた土に茎を挿し、根が出るまで土が乾燥しないように水やりを続けます。
明るい日陰で管理しながら、根が十分に生長してきたら鉢やプランター、庭に植え替えてください。
また、水挿しで発根させてから挿し木をする方法もあります。
水を入れたグラスに枝を入れておき、発根するまで毎日水を入れ替えると根が生えてきます。
根が出てきたら、プランターに植え替えてください。
しばらくは土が乾燥しないように水やりを続けて育てることがポイントです。
バジルを上手に育ててみよう!
家庭菜園でバジルを育てるおもしろさは、バジルを種から育てて、成長を見守り、自分で実際に収穫して採れたてのおいしさを体感するところにあるでしょう。
また、摘心や切り戻し剪定を上手くおこなえば、たくさんのバジルを繰り返し収穫できることも家庭菜園ならではのおもしろさです。
初めてのバジル栽培はUETEがおすすめ
家庭菜園ブランド「UETE」では、ベランダなど育てる場所さえあれば、誰でも簡単にバジルの家庭菜園を始められる「バジル スターターセット」を販売中です。
UETEがお届けするのは定番品種の「スイートバジル」で、種まきから1〜2カ月で収穫へ。
草丈30〜60cmでよく枝分かれし、大きく育ちます。
自宅で育てた新鮮なスイートバジルを新鮮な香りのまま食卓に。
そんな家庭菜園のある心地よい暮らしをUETEではじめてみませんか?
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