【6月のtretre通信】自然茶を摘む

tretreの高知・によど通信

2023.6.15


こんにちは、tretreの小原です。


昨年6月から始まったこの連載。
あっという間に1年が経ちました。
いつも読んでくださって本当にありがとうございます。
これからも、ここ仁淀の四季折々をお届けできればと思います。


茶摘みの季節



4月、町内の茶畑は新芽が出揃い、あざやかな黄緑色に。
朝つゆできらきら光る美しい茶畑は見ものです。
4月も半ばを過ぎると町内では一斉に茶摘みが始まります。



一方、私たちの「自然茶」摘みは
新芽が大きく伸びた5月上旬から半ばにかけて。


鳥が食べようとした茶の実が落ちたりして
勝手に生えてきた茶の木で、
山あいにポコポコと点在している
「山茶」とも呼ばれるお茶を手摘みします。


葉の形や大きさなど株ごとに個体差があり、
それらが混ざりあうことで
とっても奥深く複雑な味わいになるんです。



この畑の持ち主のお母さんが
周りの草刈りなど丁寧に手入れをしてくださっています。
そのおかげで年を重ねるごとに茶の木が元気になり、
病気も少ない綺麗な茶葉が収穫できています。
本当に感謝です。



黙々と手摘み作業。
鳥の声と川のせせらぎを聞きながら、と言うと優雅ですが、
実際は手元を忙しく動かして、わりと一心不乱です。



お昼はお母さん手作りのご飯をご馳走になりました。
とくに赤飯は絶品で、個人的には今までに食べた
赤飯の中でナンバーワンですね。
お母さんはトーク力も抜群で、いつも笑わせてもらっています。


昼過ぎまで茶を摘み、一晩寝かせて微発酵させるために
茶葉を広げておいてこの日は終了です。


釜炒り、揉み、天日干し



翌日は場所を移して茶葉の加工。


まず、茶葉を鉄釜で炒ります。
火を入れることで茶葉の発酵を止める工程で、
本当にいい香りがするんです。
みなさまにもお届けしたい…。



つぎは茶葉を揉みます。
揉捻機(じゅうねんき)と呼ばれる機械には
真ん中におもりが付いていて、
茶葉を押さえつけてぐるぐると横回転します。
揉むと細胞が壊されて旨みが出やすくなるそうです。



そして天日干し。
太陽にしっかり当てることでグッとうまみが増します。
気温も高く、短時間でよく乾きました。



この日は釜炒り茶づくりの師匠のお父さんと。
いつも明るく、軽いジョークを挟んで
皆を和ませてくれます。



茶摘みのお母さんも、釜炒りのお父さんも
いろいろな話をしてくださいます。
お茶のことだけでなく、
地域のこと、昔の暮らしのこと、若い頃のこと、
時には人生論にもつながるような話も。
たのしく会話する中に学びがある、
とっても好きな時間です。


茶摘みが終わると薫風さわやかな季節もあと少し。
待ち受けるは、梅雨です。


自然茶をつかった商品



左:山茶(釜炒り茶)
自然茶(山茶)のストレートティー。
釜炒りの香味に、多種のうまみが重なる希少な味わいです。


右:和はっか
自然茶のうまみをベースに、
和ハッカの香りと味わいがひろがります。


 


※次回は7月15日に掲載します。お楽しみに!


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