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【完熟梅のコンポート】 甘酸っぱくておいしくて、夏バテ防止にも 井澤由美子さんに教わる初夏の手仕事

井澤由美子さんの初夏の手仕事

2023.6.29


街のあちこちで梅を見かける季節になりました。今回は、国際中医師でもある料理家の井澤由美子さんに教わる梅仕事の2回め、「完熟梅のコンポート」の作り方といただき方についてお届けします。青梅に比べ、完熟梅は果肉もやわらかく、アクや渋み、えぐみなどが少ないので、甘く煮るコンポート向き。下処理をていねいにすれば、あとはシロップで煮るだけ。これだけ?と思うほど簡単に作れます。梅の甘酸っぱさを生かしたコンポート、お楽しみください。
前回記事【青梅のカリカリシロップ漬け】の記事はこちらから


料理家・養生デザイナーの井澤由美子さん


梅に含まれる「有機酸」が代謝を促進 


梅の実は、置いておくだけでキッチンが芳しい香りに満ちて、たまらなく豊かな気持ちになれます。黄色く色づいた完熟梅は見た目もかわいらしい。そんなルックスもそのまま残せるコンポートは、とろりとした果肉ももちろんおいしいし、梅のエキスが溶け込んだシロップは炭酸などで割っていただくことができます。短時間で作れるのもうれしいところ。


梅に含まれるクエン酸、リンゴ酸などさまざまな有機酸は代謝を促進し、疲れにくい体をつくります。夏バテ予防にもおすすめの一品、ぜひ作ってみてくださいね。


ちょっぴりスパイスを効かせた大人の味「完熟梅のコンポート」



〈用意するもの〉
完熟梅 20個前後(700ℊ)
きび砂糖 250
白ワイン・水 各300
カルダモン 少々


※梅は果皮に張りがあって、色鮮やかでキズが少ないものを選んで、入手したら早めに仕込みます。煮るときは皮が破れないように、火加減に注意しましょう。 


完熟梅のコンポートの作り方


1 梅を水洗いする



ボウルに水を張り、へたつきのまま梅を入れてやさしく洗う。


2 へたを取る



ざるにあげてペーパータオルで水けを拭き、竹串などの先でへたを取る。


3 コンポート液を作る



鍋に砂糖、カルダモンを割って入れ、水、白ワインを注いで弱火で混ぜ溶かす。


4 梅を煮る



沸騰したら極弱火にして梅を加え、ペーパータオルを上にのせて10分ほど煮る。


5 冷ます



火を止めてそのまま冷ます。


6 保存容器に移す



底が広めの容器に、梅が重ならないようにしてひと粒ずつ移す。崩れやすいので気をつけて。シロップも加え、乾燥しないようにペーパータオルをのせ、ラップをする。冷蔵で1週間ほど保存可。


お茶うけにしたりヨーグルトや
アイスクリームに添えて召し上がれ



甘酸っぱさがおいしいコンポートをひと粒、お茶に添えて。夏の暑さを忘れるさわやかな風味が口に広がります。
そのほか、少し崩してヨーグルトやアイスクリームに添えても。


 次回は、「ハーブを使った夏の手仕事」について教わります。7月6日投稿予定です。


取材 坂本典子 撮影 北原千恵美


井澤由美子さんのこのほかのレシピはこちらから


井澤由美子(料理家・養生デザイナー)

調理師、国際中医師、国際中医薬膳師。旬の食材の効能と素材の味を生かしたシンプルな料理が人気。発酵食や薬膳にも造詣が深く、手作りのよさを伝えている。レモン塩、乳酸キャベツなど、さまざまなブームの火付け役でもある。NHK「あさイチ」「きょうの料理」などのメディアで活躍するほか、体に優しい商品開発を手がける。著書多数。
東京食楽Labo主宰(国際中医薬膳師試験認定校)

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