【8月のtretre通信】だんだん畑のミソハギ
2023.8.15
こんにちは、tretreの小原です。
こちら高知・仁淀は夏真っ盛り。
今年は地域のお祭りも復活していて
町が活気づいています。
お盆の頃に咲くあざやかな花
暑さが厳しいこの時期の収穫作業は少なめですが、
盛夏に収穫をむかえる植物があります。
牧野植物園オリジナルブレンドティーで使う「ミソハギ」です。
7月下旬から8月頃に紅紫色の花を咲かせます。
萩の花に似ていますが、じつは全く別の植物。
ミソハギは「禊萩(みそぎはぎ)」という名の由来を持ち、
地域や家々の慣習にもよりますが、
お盆の時期、盆棚(精霊棚)にミソハギを供え、
穂先に水を含ませて供物に振りかけて浄める、
すなわち禊を行なうという風習からきているそうです。
この辺りでは「盆花(ぼんばな)」とも呼ばれています。
収穫は町内のだんだん畑へ
石段を丁寧に積み上げた何段にも重なるだんだん畑。
その上に住居が並ぶ珍しい景色です。
「高知のマチュピチュ」なんて呼ぶ人もいるそう。
かつては棚田でしたが、
残念ながら今はほとんど田んぼとしては使われていません。
この棚田を中心に地域おこしをしている地域団体の皆さんが
牧野植物園の委託を受けて
一部の休耕田でミソハギを栽培しています。
50~70cmほどに成長したミソハギ。
青々とした葉の中に紅紫色の花が映えます。
根元より上のきれいな葉の部分から
鎌で刈り取ります。
ミソハギは正直に言って、とっても苦いのです。
お茶に使えるのはほんの少量。
しかしながら、釜炒り茶の旨みや和はっかの爽やかさと合わせると
キリッとした苦味がよいアクセントになります。
ちなみに8月上旬頃はこの地域の七夕の季節。
棚田の上に約200mにわたって
たくさんの七夕飾りが空を彩っています。
馬、刀や包丁、機織り道具など、
この辺りに伝わる織姫と彦星の逸話を表す
伝統の飾りだそうです。
ミソハギを使ったブレンドティー
Misohagi(ミソハギ)
後口にミソハギのやわらかな苦み。
うまみは釜炒り茶とどくだみ、
そしてかすかに和はっかの爽味も。
※次回は9月15日に掲載します。お楽しみに!
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