にんじんとクミンのスープ
2023.9.21
みなさんこんにちは。馬狩まどかです。
食材の宝庫・北海道は収穫の秋を迎えました。近隣の農家さんたちが稲刈りなどに忙しい日々です。
産直を覗くと、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ…と北海道らしいお野菜が並ぶようになりました。今頃から雪が降るまで、冬の間に保存できるお野菜を確保したり、冬の間の食料にすべく長く保存できるように加工したりと、冬の準備をそろそろ始めます。
さて、今日はにんじんとクミンのスープです。スープの素まで作って冷凍保存できます。どうぞ最後までおつきあいくださいね。
私は小さなころから好き嫌いをしても全く叱られませんでした。それは父が「好きな物だけを食べていい。嫌いなものは食べなくていい」という、とても甘い教育方針だったから。そんな私は当然ものすごく偏食になり、特に野菜や果物は嫌いでした。中でも大嫌いだったのはにんじんと、ピーマンと、トマト。今では大好物の3つです。
私が小学生だったか中学生だったか、学校の調理実習で「にんじんのグラッセ」を作ると、はじめてにんじんを「おいしい!」と思って食べることができました。その時に「調理法によって、好き嫌いが変わる」という体験を初めてしたことをよく覚えています。それから、食わず嫌いをやめたり、母に調理法を変えてもらうように頼んだりして好き嫌いを克服しました。
とは言え、人によって感じ方が違うから、無理やり食べても苦手なものは苦手。私は頑張ってたくさん食べたものほど食べられなくなったものもあります。だから、子どもたちが私の作ったもので一口トライして苦手だったものは、「無理して食べなくていいよ。次は食べられるように作るから、何が苦手だったか教えて」と言うようにしています。
我が家で、「にんじん」はその象徴です。調理法によって好き嫌いが分かれるので、なるべくみんなの「おいしい」を探すようにしています。その一つが、「にんじんとクミンのスープ」です。
作り方はかんたん。にんじん4本(500gほど)を薄い短冊切りにします。
薄くするのは早く均一に火が通るからですが、もしゆっくりコトコトつくるゆとりがあれば乱切りでも大丈夫ですよ。
とにかく、にんじんはたっぷり使います。
玉ねぎ中サイズ1個は、みじん切りに。
鍋にオリーブオイル大さじ3、バター20gを入れてあたためて(バターが多いと美味しいけど重くなるので20gだけ。バターがなければ、オリーブオイルを大さじ1足しましょう)
じっくりゆっくり、にんじんと玉ねぎがくたっとなるまで弱火で炒めます。
クミンを準備します。小さじ1のクミンをパウダーはそのまま、ホールタイプの場合は細かくして。
鍋に、水200mlと
クミン小さじ1を入れて15分ほどにんじんがやわらかくなるまで弱火で煮ます。
にんじんがやわらかくなったらブレンダーでピューレ状にしてスープの素にします。冷凍保存する場合は、この素をジッパー式袋に入れて冷凍しますよ。
(※冷凍したスープをいただくときは、ピューレと同量の牛乳と、あれば牛乳の1/3量の生クリームを入れてのばして温め、塩で味を整えます。生クリームがない場合は牛乳のみでOK。生クリームを入れるとぽってりこっくりとします)
牛乳300ml、生クリーム100ml、塩小さじ1/2を入れて味を調節します。(塩は調整してくださいね)
お好みでオリーブオイル、クミンがお好きな人はクミンを足していただきましょう!
本当はもう少しクミンを入れた方が好きな私と長女。でもそうすると次女がクミンが効きすぎると苦手なので、少しだけ鼻に抜けるこの量のクミンが我が家のみんなが好きな、「ちょうどいいにんじんスープの味」です。こっくりおいしいにんじんスープ。少しずつ寒くなってくるので、これからの季節におススメです◎
同じにんじんで好き嫌いが分かれるのは、ラペとしりしり。私と長女はにんじんのラペが大好物!でも次女は苦手。なので次女にはしりしりを作ります。同じ切り方で味付けを変えて、それぞれが喜ぶ調理法にするように。無理に食べさせず、でもおいしい食べ方も提案しながら、いろんな味を覚えてくれたらいいなと思います。
さて、次は何しよう?
→ 前回の記事【みょうがの甘酢漬け】
馬狩まどか うまかりまどか
自然豊かな北海道の石狩平野で、ご主人と2人の娘さんと一緒にスローライフを楽しむ。DIYで住まいを心地よい空間に模様がえしたり、季節の行事を家族で楽しんだり、日々のことをinstagramで発信。
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