蒸留器がやってきた!
2023.10.5
みなさんこんにちは。馬狩まどかです。
わが家の周りは渡り鳥が飛来して、もうすぐ冬がやってくることをお知らせしてくれます。朝晩すっかり寒くて今朝はストーブを焚こうか悩んだほどでした。
さて、今日はわが家にハーブの蒸留器をお迎えしたお話です。どうぞ最後までお付き合いくださいね。
「蒸留」って、中学校の理科でも習った記憶がありますよね。蒸留とは、水溶液をあたためて、沸騰する温度の違いを利用して分ける方法でした(ざっくりすぎますが)。
分離された物質は、ぎゅっと成分が凝縮されます。
実は、「エッセンシャルオイル(精油)」の多くが、この技法で植物から香りの成分を分離させたものなのです。正確には、蒸留して得られるもののほとんどは、「芳香蒸留水」という植物に含まれる水溶性の芳香成分。精油はこの芳香蒸留水にわずかに浮かぶ、脂溶性の芳香成分です。(オイルが浮いているの見えるでしょうか?)
芳香蒸留水は精油よりも穏やかですが、精油と同じような成分も入っているものが多いのだそう。
ハーブを飾ったり食べたりするだけでなく、もっと活用したいと思ったのがきっかけで、2年前に、「ハーブを蒸留させる」講座を受けました。そこで自分で芳香蒸留水が作れることを知って、こつこつ貯金をして蒸留器をお迎えしました。
アラビアン感満載のこちら。名前をアランビックといいます。
早速、和ハッカをお庭から取ってきて、蒸留してみることに。ハッカの芳香成分が多く含まれる葉っぱのみ、容器に入れます。
水蒸気を冷やして成分を集めるので、冷却するタンクに水を入れて、火にかけると…
全部で200mlほどの芳香蒸留水と2mlほどの精油がとれました。
蒸留水はスプレーに、精油は小瓶に摘めましたよ。
でも、まだまだ不勉強なのでお肌につけるのは心配…。
そこで、スプレーはリネンにシュッとして風が吹くと香るように。
精油はユーカリの小枝を挿して
ルームフレグランスに。小人のグッズみたいでかわいい…
和ハッカはミントよりもスースーするメントールが多く含まれているので、少量でお部屋が清涼感たっぷりの香りになりました。
ちなみに、家庭のお鍋でも芳香蒸留水は作れますが、蒸留器でつくるよりもなんだか土っぽい香りになるので、おすすめはしません。
参考までに見てみてくださいね。
蓋付きの鍋を用意して、そこにハーブをたっぷり入れます。
水を入れて、
鍋底のカタカタ防止にお皿を1枚、底に入れ
芳香蒸留水を溜める器をセット
お鍋の蓋を逆さまに閉めて(ぴったり閉まるお鍋の蓋をチョイスしてくださいね)
蒸気を冷やすために、お鍋の上にたっぷりの氷を!
弱火で火を入れること20分。。。鍋の蓋を開けるとハッカのいい香り!
どれどれ。。。
少しの時間でしたが、20mlほどの蒸留水ができましたよ。
もう少しじっくり火を入れると100mlほどの芳香蒸留水が取れると思います。
こちらは、トイレ用のスプレーにします。
お庭で大量に増えたハーブたちをもっと活用できるように、これからしっかり学んで、本格的に自作の芳香蒸留水を生活に取り入れられたらいいな…とワクワクしています。
最後になりましたが、芳香蒸留水については、「サイエンスの目で見る ハーブウォーターの世界」という、井上重治さんの著書を参考にさせていただいています。興味のある方は見てみてくださいね。
さて、次は何しよう?
→ 前回の記事【にんじんとクミンのスープ】
馬狩まどか うまかりまどか
自然豊かな北海道の石狩平野で、ご主人と2人の娘さんと一緒にスローライフを楽しむ。DIYで住まいを心地よい空間に模様がえしたり、季節の行事を家族で楽しんだり、日々のことをinstagramで発信。
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