【10月のtretre通信】花茶の季節
2023.10.15
こんにちは、tretreの小原です。
こちら高知・仁淀は、すっかり涼しくなり、
心地よい気候となりました。
急斜面で秋の茶摘み
今年もこの季節がやってきました。
秋の茶摘みです。
お茶の花が咲くころに摘むことから
「花茶(はなちゃ)」とも呼ばれます。
柔らかい秋の新芽を中心に手摘みします。
例年は上から2、3枚ほどしか若い葉は無く、
その下の葉は成熟して硬くなっているのですが、
今年は9月に入ってからも気温が高かったせいか芽の伸びが良く、
摘み時の柔らかい葉がたくさん採れました。
急斜面の茶畑。
足を滑らせたらズズズーッと数メートル下へ落ちてしまいます。
斜面の下側から摘むのには身長が必要で、
逆に斜面の上側から摘むのは腰を屈めないといけません。
身長差のある私たちはそれぞれ得意なところを
手分けして摘みます。
終日同じ作業をするので体の負担軽減が重要なのです。
夕方に作業を終えて
摘んだ茶葉は一晩寝かせます。
翌朝には少し萎れますが、この工程も味わいにつながるのです。
釜炒り作業は師匠とともに
翌日は摘んだ茶葉を30分ほど鉄釜で炒ります。
釜の中の歯が上下に動き、
焦がさないように自動でかき混ぜられるのです。
つぎは広げて天日干し。
5月の茶とはすこし違った、
落ち着きのある柔らかな香りがします。
この日は9月末にもかかわらず夏のような日差し。
風で茶葉が煽られて飛んでしまうこともなく、
最高の天日干し日和でした。
紫外線を浴びて緑色から段々と茶色に。
時折混ぜながら日光に当てていきます。
仕上がった花茶は、ユズやショウガなど、
花茶と同じ秋が旬のものとよく合うんです。
ちなみに今回も助っ人は85歳の釜炒りの師匠(右)。
途中、様子を見にきてくれたもう一人の師匠は93歳(左)。
おそらく、多くの方が想像するお年寄りよりも
驚くほどに元気なお二人です。
お二人に限らずこの町の方々は本当に若い。
とってもパワフルですし、
「生涯現役」という自覚がしっかりある、という印象です。
この釜炒り工房がある場所は、
お二人が通っていた中学校の跡地。
今も月に一度、同窓生の有志が中心となって
春にはお茶の釜炒り作業、夏にはBBQをしたりと
皆でわいわいと集って楽しんでいます。
秋の茶摘みが終わると、次はユズの季節。
冬支度のことも頭をよぎる季節になります。
花茶をつかったブレンドティー
yellow(イエロー)
黄色く実ったゆずのかぐわしい酸味に、
ピリリとジンジャーをきかせました。
※次回は11月15日に掲載します。お楽しみに!
ほかの月のtretre通信は、こちらから
…………………………………………………………………………………………………………………………
tretre(トレトレ)
https://tretre-niyodo.jp/
TEL 0889-36-0133
Instagram
お気に入りを解除します。

女性向けのナチュラルなインテリア情報誌です。子供や家族を前提とした
インテリア&家つくり情報を中心に、リノベーションなども紹介しています。
また、「暮らしのなかにある小さな幸せ」を大切に、
自分らしく、心地よく暮らすためのアイデアを紹介するインテリア雑誌です。
