【11月のtretre通信】ゆずと過ごす秋
2023.11.15
こんにちは、tretreの小原です。
こちら高知・仁淀は、とてつもなく暖かい11月を迎えました。
それでも木々は着々と紅葉を進めています。
10月末には、西日本最高峰の石鎚山へ
お取引先様との打ち合わせがてらお出かけしてきました。
紅葉がちょうど見頃でしたので、少し景色をお裾分け。
山の上は肌寒く、
澄んでキリッとした空気が美味しかったです。
今年もゆず仕事
やってきました、ゆずの季節。
ゆずの皮をブレンドティーに使うため
この時期に毎年収穫しています。
今年は木の剪定がうまくいき、
枝やトゲが実の成長を邪魔することなく
とってもきれいな皮肌で収穫できています。
黄色く色づいた実をえらび、
高枝切りバサミを使って収穫します。
今年は実のつきも良く、
採っても採っても採りきれないほど。
翌日は加工作業です。
一つひとつ手で皮をむき、そのあと細く刻みます。
部屋いっぱいにさわやかな香りが立ち込め、
私たちも全身ゆずの香りに包まれてなんだか良い気分です。
太陽の紫外線でうまみが増幅されるため、
刻んだ皮は天日干しにします。
この日も冬が近いとは思えないほど暖かく、
強い日差しでよく乾きました。
実は搾って「ゆのす」に
実の部分は果汁を搾ります。
今年は新しい搾汁機を導入。
搾りかすと果汁がきれいに分かれるようになっていて
とっても効率が上がりました!
皮を取ってあるぶん、苦味やえぐみが少ない
やさしい味わいに仕上がります。
めんつゆと合わせてゆずポン酢にしたり、
すし酢として使ったりします。
NHKの朝ドラ「らんまん」のモデルとなった
高知出身の植物学者・牧野富太郎博士は、
ゆずの学名を「Citrus junos」と名付けました。
「シトラス ユノス」と読みます。
古くはゆずのことを「ゆのす」と呼んだことから
博士はこう名付けたそうです。
高知の人はゆずの搾り汁のことを「ゆのす」と呼びます。
おそらく牧野博士の日常にもあった言葉だったのでしょう。
世界に通じる学名に土佐の言葉。
なんだかクスッとしてしまうと同時に、とっても誇りに感じます。
暖かすぎてまだ冬支度が進みませんが、
油断は禁物ですね。
グッと冷え込む日に備えて、みなさまご自愛くださいませ。
ゆずを使ったブレンドティー

左:yellow 右:ユズ(牧野植物園オリジナルブレンドティー)
yellow(イエロー)
黄色く実ったゆずのかぐわしい酸味に、
ピリリとジンジャーをきかせました。
ユズ(牧野植物園オリジナルブレンドティー)
やさしい酸味のゆず皮に、ジンジャーをきかせました。
ベースは秋摘みの釜炒り茶です。
※残念ですが、今回が最終回です。
楽しみにしてくださっていた読者の方々
そして素敵な写真と原稿を書いてくださったtretreの小原さん
本当にありがとうございました!
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